【スペシャルティ珈琲評価】イエメン:ハラーズアリジ
Contents
項目別評価
苦味 | 2 | |
酸味 | 3 | |
甘味 | 5 | |
香り | 5 | |
コク | 4 |
点数 | 92 |
価格 | (生豆本舗、焙煎豆)616円/100g |
推奨焙煎度 | シティ |
お勧めの飲み方 | ストレート、アイス |
フレーバー | モカ |
豆の特徴・風味
とてもフルーティでモカ独特の香りがあり、しっかりとしたコクを愉しめます。
ストレートも良いが、ブレンドに加えることで雰囲気をガラッと変えるアクセントになるかも。
エチオピアのモカと違いスパイシーな風味を持つのもあって、味に飽きずに何度も飲みたくなる一品。
エチオピアと比較するとストレート向き。
アラビアンセレクションの方が高価だけど、私はこちらの方が尖ってて好きです。
その他情報
精製方法 | ナチュラル |
品種 | 在来種 |
地域 | ハラーズ |
標高 | 1,500~2,500m |
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極上珈琲 生豆本舗様: http://www.namamame.jp/index.php?cPath=1&sort=20a&main_page=index&filter_id=12 |
SCAJ2012で世界最大のコーヒー生豆商社VOL CAFE社が一押しで案内したコーヒーです。イエメンの首都サナアから西に車で1時間の距離にあるハラーズ地方のコーヒーの木は、標高1500メーター当たりのワジと呼ばれる枯れ谷沿いの耕地と、標高2500メーターにも及ぶ山の斜面に造られたテラスで栽培されています。一見、気候は非常に乾燥し、土地も痩せているように思われますが、実は土地は思いのほか肥沃で、水に関しても、雨期に蓄えられた貯水や、ワジでは地下の伏流水があり、コーヒー農園はそれにより灌漑されています。その土地で、朝晩の寒暖の差が大きい気候のもと育てられた地場品種は、イエメン独特の香味をもったコーヒーの実をつけます。 しかし、近年は、乾いた気候に強く、手っ取り早い現金収入になるカート(軽い覚醒作用のある一種の麻薬)栽培によりコーヒー農園が徐々に駆逐される傾向がありました。 また、コーヒー生産者の中には古の伝統を失う者もあり、それが、ハラーズ地方のコーヒーの品質の低下を招いていました。聖なる地アル・フテイブを取りまく、その状況を見たアリジ社は、ハラーズ・コーヒーの伝統を復活させ、そのコーヒーの品質を昔ながらの上質なものへ蘇らせる試みに取り組みました。 まず、ハラーズ地方のコーヒー生産者の有志に呼びかけ、グループとして組織化し、メンバーとなった生産者に、赤実のみを収穫する指導を始めることから事業は始まりました。 その生産者が収穫し、乾燥させたチェリーを、アリジ社が集買する際には、完熟チェリーにより高値を払うべく比重も考慮に入れ買い取り価格を設定します。また、農家には、チェリーに対する支払いと並行して、学用品や医療費に使えるアリジ社が発行するクーポン券も交付され、生産者の生活向上の一助となる仕組みを作っています。 生産者から買い付けたチェリーは、輸出オーダーがあるまでそのまま保存され、船積み前に始めて脱殻、選別されます。仕上がったコーヒー、ナチュラルコーヒーが自然に熟成されるよう、麻袋の内側にコットンを貼った、通気性のある素材で包装されます。そうして日本に届くコーヒーは、従来のイエメンにありがちな雑味がなく、甘い果実味のある香りと適度な酸味が混然となった、まさに、アラビアの伝統を感じさせるものです。他を寄せ付けない圧倒的なキャラクターで、魔性の風味。はまれば病みつき間違いなし。 (掲載許可取得済み) |
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